幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



「やっぱり立花だ。後ろ姿で分かった」


真鍋はそう言って自転車をとめて近付いてくると、あたしを見下ろしてニコッと笑う。


っていうか、背…高っ!


「真鍋、身長何センチなの?」

「俺?あーっ、178だけど」

「178センチ⁉︎どうりで大きいと思った」


あたしがそう言うと真鍋はまたニコッと笑って。


「立花は……156?157くらい?」


そっとあたしの頭に手を乗せながら聞いてきた。


えっ…何で手…


っていうかすごっ!


「当たり!157!」

「ははっ、マジで⁉︎マジで当たった⁉︎」


そしてあたしの言葉を聞いた瞬間、真鍋は目をまん丸にさせながら、そう聞き返してきた。


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