幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



「そっか。だからユリ、昨日ちょっとスネてたっていうか元気なかったのか」

「みたいだな。ま、これから気をつけようぜ。で、ユリが女子と仲良くなれるように俺らがきっかけ作ってやってさ」

「おぅ、そうだな」


学校までの道のり。

なんだかんだふたりで話しているうちに、話はすぐにまとまっていく。


そして、学校に着いて教室に入った俺たちは、もう来ていたユリの姿を見つけた瞬間すぐにユリの席へと近付いていった。



「おはよー!西崎」

「ハルくんおはよう」

「涼くん今日の髪型いい感じだね!」


だけど、すぐに岡崎と佐々木、村川の女子三人に囲まれて。


「あー、おはよう」

「おはよう」


答えながら、ポツンと一人で座っているユリの姿を見つめた。



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