恋を奏でる軽音部
メール
練習が終わり、みんなと別れて私と結愛だけ残った。
部室の前の自販機で、適当に飲み物を買う。
「で、何よ~!話って!」
やたらとはりきっている結愛。
結愛には隠し事をしたくなくて、話があると結愛を呼んだ。
もちろん、先輩のこと。
「ん~と、その…。好きな人ができまして…。」
しどろもどろに話す私に、結愛が言った。
「翼先輩、でしょ?」
「ななななな、なんで!?」
気持ちを見透かされた私は、動揺しまくり。
「分かるよ~。何となくだけど。で、メールは?」
「今から…」
「頑張れ!」
結愛は、ガッツポーズをしながら笑った。