恋を奏でる軽音部

結局悩んだ末、『1年の花音です!登録お願いします。』とだけ送った。


そして、返事を待っている間、結愛と恋バナで盛り上がる。



グラウンドに野球部の掛け声が響く。



「結愛は?好きな人とかいるの?」


「できないできない!彼氏欲しー!恋してる花音が羨ましいよ。つか、可愛い!」



結愛は可愛くていい子なのに、まだ1回も付き合ったことがないという、純粋な子だった。


私はというと、1度だけ付き合った経験があるけれど、何も進展がないまま終わってしまった。

言ってしまえば、付き合ったことがないに等しい。



「じゃあ、結愛に好きな人できたら即報告ね!」


「はいよ~!」



その瞬間、私の携帯が鳴った。


< 19 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop