恋を奏でる軽音部
わくわくしながら携帯を開くと、『おう!よろしくな!』という、シンプルなメールにちょっぴりがっかりした。
結愛は、そんな私の様子に大爆笑しながら、「まあ、そんなもんだって!」って、私の背中を叩いた。
一歩、踏み出せたかな。
一歩、踏み出せたよね。
先輩からきっかけをくれたんだ。
きっとね、
同じクラスになれなくたって、
同じバンドを組めなくたって、
努力次第で接点なんかつくれる。
もっと仲良くなれる。