恋を奏でる軽音部
帰り道
日が暮れた頃、先輩が『送ってく』と言ってくれて、一緒に帰った。
「明日の部活の後よろしく!」
「マ、マック…?」
「おう!」
お小遣いピンチなのに…。
ちょっと泣きたい気分。
最終手段に出てみる。
「先輩」
「ん?」
「あ、明日!友達の出産に立ち会わなくちゃいけなくて!!」
「バカ?」
さすがにこれは失敗。
「えっと、その~。私、マック分かんない!」
「…精神科行く?」
「ははは。優しいね、先輩…」
これもだめかぁ…。