恋を奏でる軽音部
「で、今日は何?」
そう先輩に問われて、私は結愛に助けを求めるが、結愛はその様子を楽しんで笑っている。
理由なんてない。
ただ、会いたかっただけ。
やっぱり、会いに来るのに、理由がなきゃだめなのかな…。
「最近、先輩と会ってなかったから、会いに来てみただけです。」
「そっか。…で、今、敬語遣ったよな?ごめんなさいは?」
「ごめんください」
「お前なぁ~!!」
先輩は、呆れた様子で笑ってた。
結愛は、そのやりとりを見て、笑い転げていた。