恋を奏でる軽音部
グルゼ
仮入部は、先輩たちの演奏が見れるみたいで、大はしゃぎの私。
みんなで走って部室へ向かう。
「もおー!花音、はしゃぎすぎだって!私、もっと大人しい子だと思ってたよ~。」
結愛が廊下を走りながら、私の背中を叩く。
「へへへ!残念でしたぁ~!」
私はペロリと舌を出した。
「結愛と花音は、本当に仲いいよね!同中だった?」
友菜が私と結愛に問う。
その言葉は、私にとっても、結愛にとっても、嬉しいものだった。