恋を奏でる軽音部
「結愛…。あのね、さっき先輩が家に来て、心配して事情とかを言いに来てくれたって言ったじゃん?それで先輩としゃべってる時、実は、キス…されたんだぁ」
『は!?キス!?どういう風の吹き回し!?』
結愛は、受話器の向こうから大きな声を出して、驚いていた。
私は、その声にびっくり。
「うーん…。よく分かんないけど、遊ばれてんのかも。」
『いや、それはないでしょ。あんな優しい先輩が、そんな人だと思う?もうさぁ、告白しちゃえば?』
「告白!?フラれるに決まってるじゃん!あんなレベル高い人…」
『分かんないじゃん!キスされたってことは確実に脈アリだよ!』
キスする=脈アリ
ってことには、なるのかなぁ?
私は、結愛の言葉にしばらく考え込み、そしてある決意をした。
「私、文化祭で先輩に告白する!!」