7つの願い石~願いの叶うその日まで~
いや、普通に笑っているんだよ。



ただ、なんていうか……目が、笑っていないんですよね。


こんなんだったら普通に怒っていてくれる方がまだましかもしれない。








「心音行くよ」


「え……どこに?」



朝のHRが終わって隣の席に座っていた陸羽が立ち上がってあたしのもとに来た。



「まさかこんな短時間に忘れたなて言わないよね?」


「……」



なにも言わないあたしに陸羽は大きなため息を一つして、



「ホントに忘れたんだね…」

「あはは~…」


「このあと時間ある?って聞いたじゃん」



……あ、思い出した。



< 40 / 61 >

この作品をシェア

pagetop