ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「正確に言うと。俺は、由良が美玲に話しているのを見かけてそれに混ざったんだけどな」

そう前置きすると、その時のことを教えてくれた。

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なぜかその時あたしはクラスの男の子に呼び出されてしまったの。

「あの、俺、由良さんに言いたいことがあって…」

「言いたいこと?」

なんだろう…

制服のスカートが可笑しいですよ、とか?

髪の毛のアホ毛が凄いですよ、とか?

靴下左右で違いますね、とか?

しかしあたしが思っていたこととは全く違う回答が返ってきた。


「好きなんです!つ、付き合ってください!」

男の子は真っ赤な顔をしている。

好きなんです、

付き合ってください。

それって…


「何が好きなんですか?どこに付き合えばいいですか?」

何の事だろう。何か好きなことがあるとは思うんだけど…

スポーツの試合とか?

動物園とか?

映画?コンサート?

何々!?


「え…それはその…」

男の子はモゴモゴと答えた。


けれどその答えでピンときた。

今日のあたし、何か冴えてる!


「ソレワソという画家さんの展覧会ですか!あたし、ソレワソさんという画家さんは知らないんですけど、でも、絵画を見るのは好きなんです!えっと、どの美術館でやってるんですか?それともアトリエとか?」

ソレワソさん…一体どんな絵を描く人なんだろう。
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