ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「"ホーリー・ライト"」
杖を振り上げる。
「ギャァァァアア!」
魔物は跡形もなく光と共に消え去った。
「…どうか彼らが光の道を歩まんことを」
先程まで魔物がいた場所の方を向き手を合わせ、あたしは祈った。
どうかこの祈りが届きますように。
そっと目を開けて、肺に溜まった空気を吐き出し、額に滲む汗を手の甲で拭った。
依頼だった魔物の退治、完了。
こんにちは、神崎由良です。
無事に魔物退治屋の一隊員として復帰いたしました。ようやくお父様から許可が降りました。
そういうわけで、数日前からかなり難しい部類の依頼と、お父様による特別スパルタ修行を受けています。
復帰したばかりなのに、『今までお前が休んでいた間に溜まっていたお前への依頼はきっちりこなしてもらう』と我らが当主様が仰るのです。厳しい。
もうね、毎日が疲れます。
朝起きて朝食を食べたら、お昼ご飯の時間まで仕事。
その後は晩御飯の時間まで我らがご当主による、特別スパルタ修行を受ける。
そして、晩御飯を食べたら日付けが変わるまで夜行性の魔物の退治。
その後はその報告書を書いたり依頼を整理したりと事務的な仕事する…
というような毎日の繰り返し。
仕事が嫌いなわけではないのだけれど、これはさすがに疲れる。
睡眠時間なんて最近は3,4時間と、あたしにしては少なすぎる。
今だって、3分間放置されたら、きっとこのまま寝てしまう。
それに、どんな理由があっても、魔物を退治する、殺すというのは、あんまりいい気はしない。罪悪感ばかりが胸に積もるよ。
でもね、ちゃんと分かってる。
あたし達"ガーネット"の仕事は、魔物達を光の道に導くことなんだって。人間達を守ることなんだって。
ちゃんと理解して、納得している。
それもこの仕事には必要なことだとは、分かっているよ。
杖を振り上げる。
「ギャァァァアア!」
魔物は跡形もなく光と共に消え去った。
「…どうか彼らが光の道を歩まんことを」
先程まで魔物がいた場所の方を向き手を合わせ、あたしは祈った。
どうかこの祈りが届きますように。
そっと目を開けて、肺に溜まった空気を吐き出し、額に滲む汗を手の甲で拭った。
依頼だった魔物の退治、完了。
こんにちは、神崎由良です。
無事に魔物退治屋の一隊員として復帰いたしました。ようやくお父様から許可が降りました。
そういうわけで、数日前からかなり難しい部類の依頼と、お父様による特別スパルタ修行を受けています。
復帰したばかりなのに、『今までお前が休んでいた間に溜まっていたお前への依頼はきっちりこなしてもらう』と我らが当主様が仰るのです。厳しい。
もうね、毎日が疲れます。
朝起きて朝食を食べたら、お昼ご飯の時間まで仕事。
その後は晩御飯の時間まで我らがご当主による、特別スパルタ修行を受ける。
そして、晩御飯を食べたら日付けが変わるまで夜行性の魔物の退治。
その後はその報告書を書いたり依頼を整理したりと事務的な仕事する…
というような毎日の繰り返し。
仕事が嫌いなわけではないのだけれど、これはさすがに疲れる。
睡眠時間なんて最近は3,4時間と、あたしにしては少なすぎる。
今だって、3分間放置されたら、きっとこのまま寝てしまう。
それに、どんな理由があっても、魔物を退治する、殺すというのは、あんまりいい気はしない。罪悪感ばかりが胸に積もるよ。
でもね、ちゃんと分かってる。
あたし達"ガーネット"の仕事は、魔物達を光の道に導くことなんだって。人間達を守ることなんだって。
ちゃんと理解して、納得している。
それもこの仕事には必要なことだとは、分かっているよ。