ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
あの毒に触れれば、死は免れない。恐らく、即死だろう。
彼等の持つ毒は、デビル・バットよりもずっと強い。
大地も、水も、何もかもを侵食するのだから。
あぁ、どこから手をつければいいの…
どうすればいいの…
海に浮いた毒の量は、明らかに増えていく。
建物なんかは無残に壊されて、ただのガラクタと化している。
あまりに悲惨な状況に立ちすくんでしまう。
と、取り敢えず、どうにかしなくては。
あたしは心を強く持って、ヒュドラにテレパシーを送る。
『ヒュドラ、聞いて』
ギャアギャアと耳を塞ぎたくなるようなヒュドラの叫び、否、鳴き声が辺りに響き渡る。
全く聞く耳を持たないらしい。それどころか反応すらしてくれない。
きっと、あたしのテレパシーすら伝わってないのだろう。
あぁ、何て厄介なんだ。
『お願い、聞いて。攻撃をやめて』
その言葉がいけなかったのか、2体のヒュドラがあたしに気づき、毒を吹きかけてきた。
「"シールド"!」
咄嗟にシールドを構築する。
一応、一定の毒から身を守る魔法はかけているけれど、ヒュドラが相手では安心できない。
ベタっとシールドに粘着質の猛毒が降りかかる。シールドのお陰で身は無事だった。
巡る思考回路は正解を導き出せないでいた。
ヒュドラ2体、すなわち十四の首と相手しなくちゃいけないなんて、どうすればいいの…
その瞬間、違和感を感じた。シールドからだ。何事かと思って見ると、
「!」
衝撃、だった。
構築したシールドが溶けている。あたしが張った、シールドなのに。
衝撃を受けている間にもシールドはどんどん溶けていて、このままでは持そう長くはたない。
仕方がない。そう覚悟して杖を振り上げた。
「"ストレート・フラッシュ"!」
その瞬間辺りを鋭く白い光が包みこんだ。そして同時に耳にこびりつくような、ヒュドラの不快な鳴き声があたりを埋め尽くす。
あたしはその隙に2体から離れ、物陰に逃げ込んだ。
彼等の持つ毒は、デビル・バットよりもずっと強い。
大地も、水も、何もかもを侵食するのだから。
あぁ、どこから手をつければいいの…
どうすればいいの…
海に浮いた毒の量は、明らかに増えていく。
建物なんかは無残に壊されて、ただのガラクタと化している。
あまりに悲惨な状況に立ちすくんでしまう。
と、取り敢えず、どうにかしなくては。
あたしは心を強く持って、ヒュドラにテレパシーを送る。
『ヒュドラ、聞いて』
ギャアギャアと耳を塞ぎたくなるようなヒュドラの叫び、否、鳴き声が辺りに響き渡る。
全く聞く耳を持たないらしい。それどころか反応すらしてくれない。
きっと、あたしのテレパシーすら伝わってないのだろう。
あぁ、何て厄介なんだ。
『お願い、聞いて。攻撃をやめて』
その言葉がいけなかったのか、2体のヒュドラがあたしに気づき、毒を吹きかけてきた。
「"シールド"!」
咄嗟にシールドを構築する。
一応、一定の毒から身を守る魔法はかけているけれど、ヒュドラが相手では安心できない。
ベタっとシールドに粘着質の猛毒が降りかかる。シールドのお陰で身は無事だった。
巡る思考回路は正解を導き出せないでいた。
ヒュドラ2体、すなわち十四の首と相手しなくちゃいけないなんて、どうすればいいの…
その瞬間、違和感を感じた。シールドからだ。何事かと思って見ると、
「!」
衝撃、だった。
構築したシールドが溶けている。あたしが張った、シールドなのに。
衝撃を受けている間にもシールドはどんどん溶けていて、このままでは持そう長くはたない。
仕方がない。そう覚悟して杖を振り上げた。
「"ストレート・フラッシュ"!」
その瞬間辺りを鋭く白い光が包みこんだ。そして同時に耳にこびりつくような、ヒュドラの不快な鳴き声があたりを埋め尽くす。
あたしはその隙に2体から離れ、物陰に逃げ込んだ。