ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「え…?」

赤くなっていた顔はすっかり青ざめる。

絶望に沈むあたしの顔が、翔太の空色の瞳に写り込んだ。


「"好き"じゃないんだ。

だって俺はお前のこと、好き、なんて安っぽい言葉じゃ言い表せないくらい」


そう言うと、翔太は優しい顔をした。






「愛してる」





あぁ、いつも、いつも。

あたしに何かあった時、いちばん近くで見守ってくれるのは。

あたしを支えてくれるのは。

あたしに光をくれるのは。

あたしを導いてくれるのは。


貴方だね、翔太。


翔太はいつもあたしを、見たことのない世界に連れて行ってくれるけれど、

でも、今回はもう、次元が違ったよ。

「…ふぇっ…」

心が幸せでいっぱいになってしまったの。


これ以上ないくらいの幸せを感じる。

あぁ、もう。

涙が溢れて止まらない。

「すぐ泣く」

少し困ったような笑顔をしながら、その手であたしの涙を拭ってくれる翔太。

あたしがすぐ泣くようになったのは、全部翔太のせいなのに。
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