ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
学園に入るまで。

翔太に再会するまで。

あたしは、想像してもいなかった。

強すぎる魔力のせいで友達さえいなかったあたしに、愛してる、なんて言い合える人ができること。

だから今、幸せすぎて、どうしたらいいのかよく分からない。

どういう反応をしたらいいのか、分からないけど、でも、これだけは言える。

あたしの心は、翔太が支配してるの。

あたしの幸せの基準が、翔太と出会って変化してしまった。

翔太が笑っているなら、あたしは幸せで。

翔太が泣いているなら、あたしは哀しい。

あたしの基準は、全部翔太なんだよ。


だからね、優しい顔をしている翔太も。

いつもあたしを心配して怒ってくる翔太も。

哀しそうな顔をしている翔太も。

どんな翔太も、好きなの。

翔太が、愛しくて、愛しくて、たまらないんだ。


「翔太……」


きっと、この感情は、


「愛してる」


そういう名前がついていると思うの。

翔太のことが好きすぎて、大好きなんて言葉じゃ言い表せないから。
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