ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
そして俺は大きく深呼吸した。









「俺、由良が好きだ。



ずっと、好きだった」









あぁ、やっと言えた。

これを言うまで、実に10年以上。

いやー、長かった。本当に長かった。


「え…?」

由良は完全に固まった。思考回路まで固まっているのが見て取れる。


まぁ、フラれたとしても、それはそれでいい。

こうして会えたんだから。


それに、俺たちは仲間なんだ。大学に行こうが、年寄りになろうが、関係ない。

これからも、ずっと、そのはず。


でも、それでも、やっぱり怖い。

離れて行かないとは分かっているけれど、それでも。

あー、由良のことになると、本当に自分が女々しくなるので嫌になる。



しばらくして解凍された由良は、

「ちょ、ちょっと待って!翔太には楓花さんがいるでしょ?婚約までしてるんでしょ?」

そんなの冗談キツイよ、と笑っている。
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