ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「次の日からはちゃんと持ってくるんだよ」

いいね?と言われたけれど


「…」


俺は頷かなかった。


幼稚園なんて休もうか。

大体なんでこんな普通の魔法使いも通うような幼稚園に入ったのだろう。


幼いながらも思い詰めた。

聞いてみたけれど


「我らは誇り高き星使い。しかし他の魔法使いのことも知らねば、己のことも知れぬ」

穏やかな表情をするお祖母ちゃんに、もう何も言えなかった。


もちろん、休ませてはくれなかった。


嫌だな。行きたくないな。

しぶしぶ幼稚園に行くと


「どうして今日も忘れたの!」


先生に怒られるわけで。


そんな毎日を繰り返した頃、ついに俺は言った。


「忘れたんじゃない!」

元から持っていないだけだ!と言うのは怖くて言えなかった。

星使いだとバレるのは、怖かった。


「じゃあどうしてないの?誰だって持っているじゃない」


そう。普通の人は、誰でも持っている。

でも、俺は…



「持っていないんだ!」



だって、普通じゃないから。
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