ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
これで星使いとバレるのだろうか。

そう思うと怖かった。

人と違う、とバレるのが怖かった。


けれど、先生は

「そんな嘘はつかないの!」

そう怖い顔をした。


嘘じゃないのに。

俺、嘘なんかついていないのに。


そのまま説教された。

嘘をつくんじゃない、と。



教室に戻ってくると、


「あーウソツキだー!」


友達が俺に言った。


「ウソ、ツキ…?」


何を言われたか分からなかった。

嘘、ってなんのこと?


「だって、せんせーにいったんでしょ?杖をもってないなんてうそついたんでしょ?本当はもってくるのをわすれただけなのに」


他の子も話に割り込んできた。


「わすれたからってうそつくのはだめだよ」


どんどん俺に話しかけてきては、傷つけるような言葉を俺に投げかける。


「わたしのおかあさんいってた。ウソツキとはなかよくしちゃだめだって」

「ぼくのおかーさんもいってた!」


心に突き刺さる言葉。
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