ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
そして、最後のトドメ。


「「「「だから、もう雅人くんとはあそばない!」」」」


幼かった俺の心を砕くには充分すぎる言葉だった。


俺、いつ嘘ついたんだろう。

どうしてウソツキなんて言われなくちゃいけないんだろう。


"杖を持っていない"

あれは嘘じゃない。

嘘じゃないのに…


どうして、言われなくちゃいけないんだろう。

怒りの感情も確かにあった。

けれどそれより、分かってもらえない悲しみの感情が強かった。


それ以上にこの力を恨んだ。


どうして俺は星使いなんだろう。

どうして他の魔法使いとは違うんだろう。



それから、事態は悪化していく。


「"ロック"!」

「"サンド"!」


「うわああああ!」


先生がいなくなると、数人が俺に魔法を使って襲ってくる。

しかし幼稚園児だった俺には、防御を司る木星の力を借りることはあまりに高度すぎてできなかった。

つまり、されるがまま、という状況。

惑星の力を借りたいけれど、そんな暇がないというように攻撃され続ける。

しかたなく惑星の力を借りることを諦めて必死に走って逃げるけれど、魔法ももちろん追いかけ、追いつく。


走ったって意味がない。


幼稚園児とはいえ、魔法で創り出したとはいえ、岩が降ってくるんだ。

そりゃ、痛いのなんのって話じゃない。
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