ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「やっぱり!そうだろうと思ったよ。

たしの家魔法薬屋なんだけどね、よくいらっしゃるおきゃくさまに、あなたに似たおばあさんがいるの。その人が星使いで、あたしに星使いのことを沢山おしえてくださったの。
それに、あたしと同い年の孫がいるっていってらしたから…」


きっとそれが俺のおばあちゃんだろう。

なるほど、と納得していたけれど、その子は更に驚くことを言った。


「それにね、魔力が違うと思ったから」

「違う…?」

「うん。他の子とちょっと違うし、なんだか温かいなって、大きいなって思ったの」


そう言って照れ笑いする女の子に俺は驚くしかなかった。


この子、治癒系統の魔法を使えるだけあって、強い魔力を持っていると思っていたけれど、

人の魔力も知れるほど強かったなんて…


だって、何度も言うけど幼稚園児だよ?

幼稚園児なんて、普通他人の魔力を知ろうとしてもできない、というのが普通だ。

それなのに、この子はそんなことをやってのけるなんて…


「そうだ!」

女の子はそう言ってパンと手を叩いた。


「あなたのお名前おしえて!」

「古城雅人」


すると女の子は「あ!」と嬉しそうに言った。

「やっぱり!あのおばあさんも古城っていうの。だからやっぱりあなたがおばあさんの孫なんだね!」


そして女の子は可憐すぎる笑顔でこう言った。


「あたしは海音寺美玲っていうの。よろしくね!」


俺は差し出された手を握って、笑った。


「よろしく」

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