ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
雅人を先頭に、門から続く玄関までの長い道を歩く。ポジションとしては雅人の数メートル後ろ、翔太の隣。
しかし、あたしの視線は彼氏の翔太ではなく、道の端だった。
「綺麗…」
思わず言葉が漏れてしまった。
季節は初夏ということもあって、道端には大小様々色とりどりの花が咲き乱れている。手入れが行き届いていて、雑草などは全く生えていない。
どの花も輝くように咲いていて、目を奪われる。
「本当だな」
その瞬間、右手に暖かい何かで包み込まれた。
次の瞬間それが翔太の手だと分かり、急いで状況を整理すると、隣を歩く翔太があたしの手を握ったらしい。
それが分かると反射的に翔太の顔を見る。
「どうかしたか?」
いや、どうかしたか、じゃないでしょう。
「何で繋いでるの!?」
言った途端、何だか恥ずかしくて顔が熱を帯びてくるのが分かった。
手なんて握られたことがある人が、お父様かお母様、千沙さんに美玲くらいしかないあたしにとって、これは大事件だ。
いや、そりゃあたしだって翔太と手を繋ぎたいなとか思わなかったことはなかったっていうかなんていうか、ちょちょっと待とうか、待とうよね、今から翔太と手を繋ぐなんてそんな心の準備なんて何もできてないし、まずできないし、それに手をつ
「何か混乱してるみたいだが大丈夫か?」
あたしは翔太の声で現実に戻る。
翔太はあたしを見て爆笑していた。仮にも彼女という存在を見て爆笑なんてするものでしょうか、普通。
しかし、あたしの視線は彼氏の翔太ではなく、道の端だった。
「綺麗…」
思わず言葉が漏れてしまった。
季節は初夏ということもあって、道端には大小様々色とりどりの花が咲き乱れている。手入れが行き届いていて、雑草などは全く生えていない。
どの花も輝くように咲いていて、目を奪われる。
「本当だな」
その瞬間、右手に暖かい何かで包み込まれた。
次の瞬間それが翔太の手だと分かり、急いで状況を整理すると、隣を歩く翔太があたしの手を握ったらしい。
それが分かると反射的に翔太の顔を見る。
「どうかしたか?」
いや、どうかしたか、じゃないでしょう。
「何で繋いでるの!?」
言った途端、何だか恥ずかしくて顔が熱を帯びてくるのが分かった。
手なんて握られたことがある人が、お父様かお母様、千沙さんに美玲くらいしかないあたしにとって、これは大事件だ。
いや、そりゃあたしだって翔太と手を繋ぎたいなとか思わなかったことはなかったっていうかなんていうか、ちょちょっと待とうか、待とうよね、今から翔太と手を繋ぐなんてそんな心の準備なんて何もできてないし、まずできないし、それに手をつ
「何か混乱してるみたいだが大丈夫か?」
あたしは翔太の声で現実に戻る。
翔太はあたしを見て爆笑していた。仮にも彼女という存在を見て爆笑なんてするものでしょうか、普通。