ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「何だ?好きって言ったくらいでまた動揺するわけ?由良可愛い…」
「なっちょっえっ!?」
"好き"だとか"可愛い"だとか、いつもの翔太じゃ言わないのに…!
「きょ、今日の翔太、どうしたの?な、なんかこんなに積極的なんて…」
あたしが言い終わらないうちに、
「消極的な方が良かった?じゃあ手繋ぐのやめる?由良がそれがいいなら俺は別にいいけど」
なんて、あたしを試すようなことを言ってくる。不敵な笑みを浮かべている。
あたしの手を握る翔太の力が弱まっていく。
「ま、待って…」
「何?」
何、なんて、本当は分かっているくせに。
「手は、繋いだままがいい…」
「え?何て?」
絶対聞こえたはずなのに!もう一度あたしに言わせようというのか、こいつは!
でも、仕方がない。
「手、繋いでいてください…」
顔が赤いのは、自分でも分かってる。緊張だって、そりゃしてる。
奴はこんなあたしを見て笑っているのだろう。いや、笑い声が聞こえないからきっと笑いを必死に堪えているんだろうな。この性格悪い奴め!
だけど、いくら笑われても、
この手のぬくもりが消えるのは…嫌なの。
だって、今日、ようやく会えたんだもん。
翔太は大学生と当主の両方をこなさなければいけないから本当に忙しくて、
あたしも魔物退治屋で働けることになったからまた忙しくて、
お互いの時間が合う日なんて…ほとんどない。
それだけじゃない。
"ガーネット"の時期当主である可能性の高い娘と"サファイア"の当主が頻繁に会うなんて、あんまり好まれることではないの。
「なっちょっえっ!?」
"好き"だとか"可愛い"だとか、いつもの翔太じゃ言わないのに…!
「きょ、今日の翔太、どうしたの?な、なんかこんなに積極的なんて…」
あたしが言い終わらないうちに、
「消極的な方が良かった?じゃあ手繋ぐのやめる?由良がそれがいいなら俺は別にいいけど」
なんて、あたしを試すようなことを言ってくる。不敵な笑みを浮かべている。
あたしの手を握る翔太の力が弱まっていく。
「ま、待って…」
「何?」
何、なんて、本当は分かっているくせに。
「手は、繋いだままがいい…」
「え?何て?」
絶対聞こえたはずなのに!もう一度あたしに言わせようというのか、こいつは!
でも、仕方がない。
「手、繋いでいてください…」
顔が赤いのは、自分でも分かってる。緊張だって、そりゃしてる。
奴はこんなあたしを見て笑っているのだろう。いや、笑い声が聞こえないからきっと笑いを必死に堪えているんだろうな。この性格悪い奴め!
だけど、いくら笑われても、
この手のぬくもりが消えるのは…嫌なの。
だって、今日、ようやく会えたんだもん。
翔太は大学生と当主の両方をこなさなければいけないから本当に忙しくて、
あたしも魔物退治屋で働けることになったからまた忙しくて、
お互いの時間が合う日なんて…ほとんどない。
それだけじゃない。
"ガーネット"の時期当主である可能性の高い娘と"サファイア"の当主が頻繁に会うなんて、あんまり好まれることではないの。