ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「ふーん。じゃあこのままでいいんだな?」
ニヤッと勝ち誇った笑みを浮かべているであろう我が彼氏様のお顔を見ることはできず、あたしはただ頷いた。
あたしは恥ずかしさのあまり、しばらく俯いていたのだけれど、
「ほら、歩くから顔あげろよ。花が綺麗だから」
翔太がそう言ってギュッと手を握ってくれた。
ドキドキと心臓は甘く鼓動する。
だからね、
あたしは翔太のこういう優しいところにドキドキしちゃうんだよ。
「お前ら遅い!いくら会えないからって、俺がいること忘れんな!」
お怒り状態の雅人。しかし、怖くはないなと思ってしまうのは、雅人が心の根っこの部分では怒っていないと思ったから。きっと雅人が本気で怒ったのは、あのサファイアとの一戦の時くらいだと思う。
美玲との喧嘩のときも、そこまで本気で怒っているようには見えなかった。だから多分今回も大丈夫だと思う。
「ごめんごめん」
「翔太、お前絶対に思ってないだろ!」
「あぁ」
「お前潔すぎるな!そういうところ友として尊敬するぜ!」
「それはどうも」
「いや、褒めてねぇよ!」
「あ、そうなの?」
「…もういい。俺の負けでいい!」
どうやら雅人が負けたらしい。
「ふーん」
なんて独り言のように小さな声で翔太が言う。あまりにも小さくて雅人には聞こえていなかったようだ。あぁ、良かった。これを聞いていたら雅人が泣くところだった。
ニヤッと勝ち誇った笑みを浮かべているであろう我が彼氏様のお顔を見ることはできず、あたしはただ頷いた。
あたしは恥ずかしさのあまり、しばらく俯いていたのだけれど、
「ほら、歩くから顔あげろよ。花が綺麗だから」
翔太がそう言ってギュッと手を握ってくれた。
ドキドキと心臓は甘く鼓動する。
だからね、
あたしは翔太のこういう優しいところにドキドキしちゃうんだよ。
「お前ら遅い!いくら会えないからって、俺がいること忘れんな!」
お怒り状態の雅人。しかし、怖くはないなと思ってしまうのは、雅人が心の根っこの部分では怒っていないと思ったから。きっと雅人が本気で怒ったのは、あのサファイアとの一戦の時くらいだと思う。
美玲との喧嘩のときも、そこまで本気で怒っているようには見えなかった。だから多分今回も大丈夫だと思う。
「ごめんごめん」
「翔太、お前絶対に思ってないだろ!」
「あぁ」
「お前潔すぎるな!そういうところ友として尊敬するぜ!」
「それはどうも」
「いや、褒めてねぇよ!」
「あ、そうなの?」
「…もういい。俺の負けでいい!」
どうやら雅人が負けたらしい。
「ふーん」
なんて独り言のように小さな声で翔太が言う。あまりにも小さくて雅人には聞こえていなかったようだ。あぁ、良かった。これを聞いていたら雅人が泣くところだった。