ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「お前ら一回感動の再会はやめて家の中に入るぞ」

雅人がムスっとしている。

あ、なるほど!


「ヤキモチ?」

美玲に抱きついたからねー。そういうことでしょ?

あたしがニヤリと笑うと、

「うっせ!」

雅人の顔は真っ赤だった。どうやら当たりらしい。美玲も愛されてるねぇ。

「由良、それはあんたもよ」

「へ?」


すると美玲はあたしに耳打ちした。


「さっきから翔太の機嫌が悪いのよ。絶対にヤキモチね」


ボッと音を立てる顔が赤くなった。

チラっと翔太を見ると、


「…」

本当にご機嫌ナナメなご様子。完全にお怒り状態だ。どうして…?ていうか、どうしよう…?


美玲に助けを求めると

「あら、そんなの簡単じゃない♪」

そして再びあたしに耳打ちした。


「◆*○#△$%~!?」

「由良、何言ってるのか分からないわよ。何だか混乱してるみたいけど大丈夫?」

美玲さん、あんたさんちょっと待とう?ていうか待ってね、いや、だってそれは何ていうかだってだってそのあのえっと、ねぇ!ちょ、ちょっと待とうよ、あたしにそんな、あたしそんなのだってそんなあたし、いや、あたしはそのえっとだってそ

「由良、落ち着いて。はい、深呼吸~」

美玲の言葉に合わせて、息を大きく吸って吐く。

繰り返すと少しは落ち着いた。


「さ、あたしの部屋に行こう」

そして美玲に導かれるまま、美玲の部屋に向かったのであります。
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