ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「わあ…」

可愛い!何これ可愛すぎる!

美玲の部屋は飾り気が全くないわけではないけれど、ごちゃごちゃしていなくて、清潔感漂う落ち着く部屋だった。白とベビーピンクと淡い紫で統一されていて、それが美玲らしくて可愛らしい。

机とベッドは白で、カーテンは淡い紫。小物なんかはベビーピンクの物が多い。なんて女子。なんて乙女な部屋なんだろう!

しかも、この部屋、広い…

あたしと翔太、雅人がテーブルの横に座っても全然狭くない。凄い…


「その辺に座ってて。今お茶持ってくるから」

そう言って美玲が部屋を出ようとするので、「あたしも手伝う」と一緒に部屋をでた。

だって、このお怒り状態の翔太さんと一緒にいるなんて、そんなの耐えられないもん!


そして、キッチンへ向かったのだけれども、

「綺麗…」

唖然だった。

まるでどこかのお店のショールームのような感じ。

ナチュラルテイストで落ち着く素敵なキッチン。ここで美玲は毎日料理の腕を上げているわけですな!納得納得。

うんうんと勝手に頷いていると、美玲がお盆に人数分のティーカップを乗せていた。

「美玲、何か手伝うことある?」

すると美玲は

「特にないから大丈夫よ」

笑顔だった。美しすぎる笑顔でそんなこと言わないで!

美玲は手際よくお茶を作っていた。これは、あたしの手伝いなど何もいらないはずだと改めて納得した。美玲は良い妻になるんだろうな…


「で、由良はちゃんとやってくれるんでしょうね?」

「何を…?」

首を傾げる。

「さっき言ったことよ」

「え、ちょ、美玲さん、何をいっておられるのでありますでしょうか!?」

「由良、混乱しちゃって可愛いなあもう」

にっこり笑った美玲さん。
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