ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「あとは、これかな?」
最後の薬草を手に取り、あたしは溜息をついた。
ようやく、全て揃った。
広くて探すのに手間取ったけれど、綺麗に整理されているのでそこまで疲れはしなかった。
見つけたのはいいけど、会いたくはない。
美玲と雅人には会いたいけれど、翔太には会いたくない。
きっと翔太も同じ気持ちだろう。
とりあえず、この薬草類は送らなきゃ。
探し当てたものを全てコンクリートの床の上に置き、あたしは魔法をかけた。
「"これらを全て海音寺美玲の元へ
トランスポート"」
呪文を唱えると、薬草類は光で包まれ跡形もなく消え去った。
どうやら魔法は成功したらしい。
光が消えたこの空間は、さらに静けさを増したようだ。
「一人、か…」
なんて呟くけれど、響かないこの部屋だと余計に小さく聞こえて、何だか切なかった。
倉庫内をしばらく移動し、倉庫の奥の方へたどり着いた。様々な薬草類が瓶詰されて、整理されている。
ここでなら、大丈夫かな。
しばらく、一人でいたい。
誰とも、会いたくはない。
こんな醜い感情を持っているのに、どうしてあんなに優しい人達といれるのだろう。あたしにはできない。綺麗な絵画に黒いペンキで汚してしまうような罪悪感がしてとても一緒になんていられない。
「翔太、あたしのこと、嫌いなのかな…」
あたしが呟いた声が耳に届いて、さらに悲しくなった。
違うよ、とも言ってくれる人はそこにはいない。
最後の薬草を手に取り、あたしは溜息をついた。
ようやく、全て揃った。
広くて探すのに手間取ったけれど、綺麗に整理されているのでそこまで疲れはしなかった。
見つけたのはいいけど、会いたくはない。
美玲と雅人には会いたいけれど、翔太には会いたくない。
きっと翔太も同じ気持ちだろう。
とりあえず、この薬草類は送らなきゃ。
探し当てたものを全てコンクリートの床の上に置き、あたしは魔法をかけた。
「"これらを全て海音寺美玲の元へ
トランスポート"」
呪文を唱えると、薬草類は光で包まれ跡形もなく消え去った。
どうやら魔法は成功したらしい。
光が消えたこの空間は、さらに静けさを増したようだ。
「一人、か…」
なんて呟くけれど、響かないこの部屋だと余計に小さく聞こえて、何だか切なかった。
倉庫内をしばらく移動し、倉庫の奥の方へたどり着いた。様々な薬草類が瓶詰されて、整理されている。
ここでなら、大丈夫かな。
しばらく、一人でいたい。
誰とも、会いたくはない。
こんな醜い感情を持っているのに、どうしてあんなに優しい人達といれるのだろう。あたしにはできない。綺麗な絵画に黒いペンキで汚してしまうような罪悪感がしてとても一緒になんていられない。
「翔太、あたしのこと、嫌いなのかな…」
あたしが呟いた声が耳に届いて、さらに悲しくなった。
違うよ、とも言ってくれる人はそこにはいない。