ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「由良」
「何?って、うわ!」
奴は無言であたしを引き寄せ、耳元で囁いた。
翔太の声が鼓膜に振動すると同時に、顔に熱が集まる。
「⚫︎%△¥◼︎#〜っ!?」
言葉を理解すると、あたしの口からは声にならない声が溢れた。
そんなあたしを見てヤツはクスッと笑うと、照れることなく涼しい顔で、あたしの手を取りあたしの数歩前を歩く。
あたしは手を引かれて、ただその後ろを歩く。
「……バカ翔太。狡いよ…」
狡い。狡すぎる。
こう言うと、あたしが何も言えなくなることを知っていてこんなことを言うんだもん。
顔が赤くなることを知っていてこんなことを言うんだもん。
確信犯。
反則だよ、反則。どこかに審判はいらっしゃいませんか?
だって、狡いんだよ。
あの無愛想、仏頂面の柏木翔太が耳元で、
『俺にはお前が見えていれば、それでいいんだよ』
なんて甘い言葉を囁くなんてさ。
「何?って、うわ!」
奴は無言であたしを引き寄せ、耳元で囁いた。
翔太の声が鼓膜に振動すると同時に、顔に熱が集まる。
「⚫︎%△¥◼︎#〜っ!?」
言葉を理解すると、あたしの口からは声にならない声が溢れた。
そんなあたしを見てヤツはクスッと笑うと、照れることなく涼しい顔で、あたしの手を取りあたしの数歩前を歩く。
あたしは手を引かれて、ただその後ろを歩く。
「……バカ翔太。狡いよ…」
狡い。狡すぎる。
こう言うと、あたしが何も言えなくなることを知っていてこんなことを言うんだもん。
顔が赤くなることを知っていてこんなことを言うんだもん。
確信犯。
反則だよ、反則。どこかに審判はいらっしゃいませんか?
だって、狡いんだよ。
あの無愛想、仏頂面の柏木翔太が耳元で、
『俺にはお前が見えていれば、それでいいんだよ』
なんて甘い言葉を囁くなんてさ。