ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
「はい」

「ありがとう」


胸元で光るネックレスを見ていると、あたしの心で不安が生まれた。


に、似合ってるかな…?

こんなに可愛くて大人っぽくて上品なネックレスが、こんな不細工なあたしに似合っているのかな…?


「に、似合う、かな…?」

全然、と言われるのは怖いけれど、取り敢えず聞いてみる。

心臓がうるさいほど心拍している。


「……」

え…無言!?

…やっぱり似合ってないのか…

分かってたけど、言われるのは辛い。そうだよね、着けるのがこんなブサ…


「凄く綺麗だ。とても似合ってる。寧ろ似合いすぎてて困るくらい」

ヤツは微笑んだ。


「ほ、んとに…?」

「あぁ。それを着けた由良は更に綺麗だ。だから、そんな心配そうな顔すんな」


あたし、心配そうな顔してた…?


でも、良かった、似合ってるって言ってくれて…

それに、綺麗だって言ってくれて…


あぁ、本当に愛しい。

愛しくてたまらない。

この想いが尽きることなどないのだろう。


「翔太、大好き!」

あたしは翔太に抱きついた。

溢れんばかりの想いを伝えたい。
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