短編しゅうっ!!
もしかしなくても、

これは、

相合い傘?


先生のさしていた傘は折り畳み傘で、
傘はそんなに大きくないわけで、
つまり、ふたりで入るには、
それなりに近寄らなきゃいけないわけで…

先生が近い。

なんか、緊張する。

身長差ありすぎて、
ちょっと屈んでもらってるんだけど、
悪いなあ…

考えたら、男の人との相合い傘なんて、
お父さんと以外初めてだ。

………

って!

先生は男である前に先生だし!

いや、でも男だし。


「おい!おいって!」

「へ?」

「そんなに離れたら意味ないだろ!」

「あ…」

そんなことばかり考えていたら、
無意識に離れてしまったらしい。

「そんなに俺の近くが嫌か?」

「そ、そういうわけではないです。
ごめんなさい。
身長差ある人との相合い傘は初めてで…」

「え…相合い傘?」

「あ!えっと…その…」

しまった。
女同士では何も意識しないで、
使ってた言葉をそのまま使ってしまった。
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