短編しゅうっ!!
私はドアを閉めようとしたけど…

「そう言うなって。
滝野はあれか?俺を糖尿で殺したいのか?」

「1日くらい甘いもの食べ続けても糖尿にはならないと思います。
大体、先生が貰ったものですよね?
心をこめて、生徒が先生のために作ったものですよ?
全部食べてあげるのが筋ってものかと。」

「うう…
兄貴並に正論だ。
…………ん?
なあ、お前が持ってるそれ、何?」

え?
あ…
食べようとしたおかき、
持ちっぱなしだった。

「えと…」

そんなに数、残ってないんだけど…

「そういえば…俺、まだ滝野から貰ってないよなー?」

「そうですね。
今日、うちのクラス、日本史なかったですし…」

「だよなー
2組以外は授業あったのになあ…」

「ですねー」

「………」

「………。」

もしかしなくても、欲しいんだろうな。
しょっぱいもん欲しいよね?

「………」

…仕方ない。

「………いります?」

負けてしまった。
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