手のひらから伝わるもの

やさしく頭を撫でる彼の手

憂鬱な気持ちを抱えながら私はベッドにごろんっと横になる。

イライラするの。

鬱々するの。

気持ちは浮いたり沈んだりを繰り返して、不安定なまま定まらなくて。

だって、しょうがないじゃん！

「女の子」なんだもんって。

どうしようもなく八つ当たりしたくなるし。

そんな自分が一層嫌いになって、わけもなく泣きたくなったりする。