最愛 ーサイアイー
「あーもう!」
半分ヤケになりながら、美幸はブーケを投げた。
女性はもちろん、俺も含めたみんながブーケの行方を見ていると…
チュッ
美幸が、唇を重ねた。
俺は、意味がわかったとたん、すぐに赤くなった。
「ざまぁみろ。」
楽しそうに笑う美幸。
「………今夜は楽しみだな。」
俺が美幸だけに聞こえるように呟いた。
「えっ///、あ!」
急に後悔したような態度をとる美幸。
まあ、後悔しても遅ぇけど。
「絶対に逃がさない。」
耳元でわざと囁いた。
「………逃げないもん。」
……俺、一生美幸に勝てないかも。