最愛 ーサイアイー
もう一度、前を見ると、ブーケを手に喜んでいるのは橋本だった。
「じゃあ、行くか。」
美幸を抱き上げたまま、前に進む。
もう一生離さねぇからな。
俺だけのお姫様。
みんなの祝福の中、階段を下りきると、美幸も下ろした。
「「「結婚おめでとうーーっ!!」」」
なあ瑠衣、見てるか?
俺は絶対に美幸を幸せにしてみせるから、
安心して天国で過ごせよ。
もう二度と手放さない。
だって、唯一俺を本気にさせた女だから。
美幸と再会出来たことに感謝しているんだ。
お前が美幸のそばにいてくれた日々にも、感謝でいっぱいだ。
ありがとう。
ー完ー