最愛 ーサイアイー
「最近、食欲が低下してねぇか?
しかも、体調もあまり良くねぇみたいだし。」
実際、今、美幸の前にある料理の数は少ない。
「うーん……ちょっとね…」
歯切れの悪い美幸。
更に謎は深まるばかり。
「どうした?なんかの病気かもしんねぇし、明日病院に一緒に行こう。な?」
「う、ううん!いいよ、いいっ!!」
なぜか俺の言葉を全力で断る美幸。
なにか……あるのか?
「と、とりあえず……食べようよ!」
結局この日は美幸になにも言えなかった。
ただ、やっぱり一つのベッドの隣で寝る美幸は…
すごく辛そうだった。
日中もトイレに何度も駆け込んだりしていた。