最愛 ーサイアイー
数日たっても、体調は相変わらず悪いようだ。
「美幸、頼むから病院に行ってくれよ。」
「……ごめん、原因はわかってるの。」
は?
なんだよそれ。
「原因ってなんだ?」
「……今はまだ…言えない。」
……さすがの俺も、もう限界だ。
「ふざけんなっ!俺はお前の旦那だろ!
頼れよっ!!」
何のために俺がいるんだよ。
夫婦っていうのは、支え合うもんだろ。
「……だって…ゆう、やは……」
「俺のせいかよ。」
もう、いい。
「わかった……俺ら、少し距離とった方がいいかも。」