最愛 ーサイアイー
こんなこと言いたくない。
でも……美幸が俺に秘密を持つことが苦痛だった。
「優也、待って!違うのっ」
何が違うんだよ。
「なにがだよ?」
そのときの俺の声は……すごく冷たかった。
「優也にはいずれ話すから……もうちょっと、時間をください。」
美幸は不安そうな、か細い声で俺に言った。
「じゃあ、態度で表してみろよ。」
普段の俺なら、絶対ぇにこんなことは言わない。
でも、俺だって不安なんだ。
「たい……ど?」
「例えばさ……」
俺はそのまま美幸をソファーに押し倒した。