最愛 ーサイアイー
「無理だよっ!」
はっ……ふざけんなよ。
別に、美幸の体目当てな訳じゃない。
でも、言えないなら……態度で示して欲しかった。
安心が欲しかった。
美幸は俺を愛している、という証拠が、どうしようもなく欲しかった。
「ダメなの……」
美幸はとうとう泣き出した。
「今は……しばらくはダメなんだよ。」
どういうことだよ。
別に、美幸と体を合わせることが初めてなわけではない。
今までも数えきれないほど愛し合ってきた。
なのに、なんでダメなんだよ。
頑なに俺の下で拒否し続ける美幸の姿に、心が痛くなる。
「ほんとっ、にやめ……て!」