最愛 ーサイアイー



「やっぱり、こういうのは旦那さんの支えがあってこそでしょ?」



「そうなんだけどね…」



実際に今、優也に頼れない上に距離をおかれている



この状況は精神的な苦痛があるから、つわりも一段と痛く感じる。





「はぁ……」



優也に言うタイミングがつかめない。



妊娠が発覚してから、かれこれ2週間は経とうとしている。




「どうしよう……?」



で、結局頼れるのは、希望なわけだ。




「そんなのお母さんに聞きなさいよ。」



「お母さん、珍しく旅行に行ってるからさ……」



お父さんと別れて以来、ちゃんとした会社に勤め始めたお母さん。




< 23 / 85 >

この作品をシェア

pagetop