最愛 ーサイアイー
「やっぱり、こういうのは旦那さんの支えがあってこそでしょ?」
「そうなんだけどね…」
実際に今、優也に頼れない上に距離をおかれている
この状況は精神的な苦痛があるから、つわりも一段と痛く感じる。
「はぁ……」
優也に言うタイミングがつかめない。
妊娠が発覚してから、かれこれ2週間は経とうとしている。
「どうしよう……?」
で、結局頼れるのは、希望なわけだ。
「そんなのお母さんに聞きなさいよ。」
「お母さん、珍しく旅行に行ってるからさ……」
お父さんと別れて以来、ちゃんとした会社に勤め始めたお母さん。