最愛 ーサイアイー
気持ちも体も……限界だった。
「言っちゃった方がいいのかな?」
「結局言うなら、今、言うべきでしょ?」
希望の言葉に静かに頷く。
「でも、怖い。」
拒否されたらどうしよう。
不安で、不安で……
胸が押しつぶされそう。
「希望……」
「ん?」
私の心を見透かしたように、手を握ってくれた。
「今から……呼び出そうと思うの。
そばにいてくない?」
携帯電話を片手に、すがるように希望を見る。
「大丈夫。そばにいてあげる。」
ありがとう。
希望、ありがとう。