最愛 ーサイアイー
私は、慣れた手付きで優也の番号を押す。
「美幸、頑張れ。」
希望の声に少し安心する。
ズキっーーー
頭痛が続く中、なんとか電話しようとする。
けど……
「うっ……」
酷い吐き気に襲われ、希望を置いて急いでお店のお手洗いに駆け込んだ。
「美幸っ?!」
希望の慌てた声に反応出来ないまま、私はトイレの個室にこもった。
「うぅっ……」
喉の渇きと頭痛、そして吐き気……
もしかして、脱水症状が起きてる…?