最愛 ーサイアイー
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「着きましたよ。」
佐川の車で、橋本に呼ばれた場所まで行く。
カランカラン
ゆっくりとドアを開けて店内を見渡すが、美幸らしき姿はない。
「あれ?美幸先輩いないっすね。」
ついて来た佐川も首を傾げて不思議そうに言う。
「あ、お客様……一条様でしょうか?」
近くにいた店員が慌てたように声をかけてくる。
「そうですけど……なんで俺の名前…?」
「女性のお客様にあなたが来たら、連れてくるようにと……」
連れてくる?