最愛 ーサイアイー
「とにかく、こちらです。」
店員に急かされて、急いでついていくと……
「トイレ……?」
「はい!急いでください。」
「トイレですか……?」
今だに不思議そうな佐川と一緒にトイレの中に入ると……
「美幸!大丈夫っ?!」
慌てた様子の橋本がお手洗いの通路から便器のある個室の方を心配そうに見ていた。
ただでさえ狭いのに、大人が3人も入っているので、窮屈だ。
「橋本。」
「あ、優也くん?!美幸、優也くんが来たよ。」
どうやら美幸はトイレの個室にこもっているようだけど……
「どういう状況だ……?」