最愛 ーサイアイー



「サッカー部はどぉなんだよ。
……俺は、お前が好きだったのに、な。」



中学生の頃は、確かに絆があった。



親友と言われてもおかしくないくらいの、強い絆。



「お前からの伝言、果たしてやるよ。」




瑠衣。



美幸を支えてくれて、守ってくれて、もう一度愛を与えてくれて


ーーーありがとう。




「本当に、ありがとうな……」



俺の頬を涙がつたう。



決して、二度と目を開けることのないお前の姿に、俺は感動しちまった。



だって、そうだろ?



お前の姿は、最後まで美幸を守った証だから。



目頭が、熱い。


情けねぇ。涙が止まらなかったーーー。




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