最愛 ーサイアイー
「県外っていっても、2個隣の県だよ。
でも、やっぱり友達とは離れちゃったからな〜。」
「そっかぁ……。じゃあ、私がここでの一番の友達になる!」
「そうだね、一番目の友達!」
ん?
一番目?
「違うよ、順番じゃなくて。
一番の友達!」
「え?だから順番でしょ?」
「違うよ、真琴勘違いしてる。
そっちの一番じゃなくて……」
「相変わらず、説明が下手くそだな。」
机に影がさして、隣に目を向ける。
そこにいるのは、予想通りの瑠衣。
「また、馬鹿にする!
私を馬鹿にしてる暇があったら、友達作りなよ!」
「もう出来たから。
美幸みたいに、変なところで緊張しないからな。」