最愛 ーサイアイー
グイッ
「あ……れ?」
ギュッと瞑った目を恐る恐る開く。
痛くない……というか、落ちてない!
「大丈夫か?」
気付けば、隣に男の子がいた。
「!!は、はいっ!」
綺麗な顔……ーー
思わずガン見してしまうほど、イケメンな男の子。
どうやら彼が私の手を引っ張って、落ちるのを阻止してくれたようだ。
「あ、ありがとう…」
「どういたしまして。」
無愛想にそう言う彼。
……ちょっと嫌な感じ。
いやいや、助けてもらった人に、何を言ってるんだ私は……!!