平行歩行
【送信者:先輩
要件:それじゃあ7時にデパートの前ね!】
そのメッセージを見て自分は携帯をポケットにしまう。
はぁ、っと息を吐くと白い息が口元からでる。
今日は先輩の知り合いのバンドさんのライブがあるということで
大阪のバンドマンがたくさん活動している市街地に足を運んだ。
7時にデパート前って・・
もうすぎてるよね、
心の中でそう言い、かじかんだ手をコートのポケットにしまい、
下にうつむいて数分。
目の前に黒いブーツが足を止めた。
それに気づき、顔をあげると先輩がいた。