先生×私~隣の部屋の王子様~
「あ、そーだ。お前何か部活入ってんのか?」
先生がカレーを頬張りながら私に尋ねる。
「あ、バドミントン部に……」
「え??」
何? え? って何?
「何ですか……?」
「俺、今年バドミントン部の顧問なんだよ。」
「え…………。」
「安心していいぞ。俺経験者だし。
………………まてよ……?確かお前って……」
「こ、今年から部長です。」
「だよな!ってか、2年で部長任されてんのか。どんだけ強いわけ?」
「んー…………県大会優勝……全国大会2位。」
「お……おぉ……。
んじゃ、部長だったら連絡先教えても平気だな。」
そう言ってゴソゴソと携帯を取り出す先生。
連絡先……交換出来るんだ……。
赤外線でアドレスを交換する。
嬉しい。
「はい。これで明日のカレーうどんのタイミングで連絡するから!」
「あ、カレーうどん食べに来るんですか。」
「おぅ!美味そうだし。
あ!今度俺が料理作ったら食べに来いよ!」
「あ……はい!楽しみにしときます。」
「……ふぅ、食った、食った。片付け手伝うな。」
「いや!大丈夫です!
先生まだ家の方片付いてないんでしょ?」
「いや、でも……」
「明日!明日の片付け手伝ってください!
今日は大丈夫なんで!」
先生が心配そうな顔で見つめる。
「……じゃあ……お言葉に甘えて。
今日は帰るわ。美味かった、ごちそうさま。」
そう言ってベランダから部屋に帰っていった。
ヤバイ。
先生のアドレスもらっちゃった。
明日も一緒にいられる!
え……。
この感情って……。
恋?