先生×私~隣の部屋の王子様~
この上ないくらい早く着替えて職員室に行く。
だって会いたいもんね。
「失礼します!
杉浦先生いらっしゃいますか?」
職員室に入るといきなり後ろから声がする。
「あら、朝日ちゃん!久しぶりねぇ!
去年ぶり?今年はあなたに教えられなくて残念……。」
この人は英語科の入江紗奈先生。
まだ20代だからお互い友達みたいに話すことが多い先生の1人。
さらにとてつもなく美人。
去年の準プリンセス。
正直言って、学生かと思うほど若い。
「先生の英語面白かったのにねぇ……
またさーちゃんに教えてほしいな!」
ちなみに私は「さーちゃん」と呼んでいる。
紗奈
だからね。
「あら!嬉しいこと言ってくれるわね♥
朝日ちゃんは教えてて反応してくれるから教えがいがあるのよ!」
「ですよね、俺もこいつ、いい反応するって思いましたよ。」
??!
後ろから杉浦先生がひょっこり顔を出して話に入ってくる。
「あらぁ!♥杉浦先生もそ〜思われますぅ?」
「えぇ、…………つか、朝日……来るの早くね?」
「あ、すいません…………。」
「いや、いいけど。ちょっと待ってろな。」
「はい。」
…………。
さーちゃん……目がキラキラしてるよ。
絶対さーちゃん、杉浦先生のこと好きだよね…………。
「ナニ何ー?
朝日ちゃん杉浦先生に用事だったの?」
「あ、部活のミーティング的な……?」
「あぁ部活ね!
びっくりしたわぁ、ついに朝日ちゃんも杉浦先生ファンになっちゃったのかと……」
「え?何ですかそれ。」
「朝日ちゃんはないと思うけどぉ!
先生に恋する女子生徒達がねぇ……
先生に会うために職員室に来るのよ!」
へぇ…………
そんなモテるんだ。
ってか、会いたかったから早く来た私も……
好きなんだけどね。
「朝日ー!こっち来てー、打ち合わせ始めるぞ!」
先生が奥の会議室で手招きてる。
「あ、はい!」
さーちゃんに軽くお辞儀して
私は先生の元へ行った。