先生×私~隣の部屋の王子様~


「ここ、座って。よし、やろーか。」

「はい。」

「朝日はどんな感じでメニュー組みたい?」

「んー…………。
とりあえず……体力作りは大切だと思うので、ランニングとか筋トレも取り入れて……
さらに、1年にもちゃんとバドの基礎教えたくて……
3年生は最後の年なんで試合で結果出せるようにしたくて。
2年は実力派なので技術磨けばもっと強くなるとおもいます……」

先生がじーっと私を見ている。


あ、しまった……………………

一人で喋りすぎた?

「プッ……」

「え?」

今笑われたの?

「朝日しっかりしてんのな!
後輩のことも先輩のこともしっかり考えられてる。」

「それは……部長なので……」

「でも。
それ以前に。バドが大好きなんだな。」

ドキッ…………。

「はい。
小さい頃からバドミントンをやらせてもらってて……
まぁ、母の影響なんですけどね。」

「お母さん?」

「はい、母は他界しましたけど……
昔プロのバドミントン選手だったんですよ。コーチとかもやってたみたいで。」

先生の表情が固まる。


「…………もしかして……朝日……恵子さん?」

「え??なんで………………お母さんの名前…………」

なんで知ってるの?


「朝日先生にさ、俺習ってたんだよね。
中学の頃から高2くらいまで。」

「すごい偶然ですね…………。」

「確かにな…………。
恩師の娘を教えるなんて…………。」

………………。



「「運命。」」

「え?」

「ハモるなよ、おい笑」

「せ、先生こそ。」

「すまんすまん。でも……きっとこーゆー運命だったんだろーな。」

「………………です……ね。」

「よし、プログラムはちょっとハードだけど底上げするためにキツくつくるか。」

「はい!よろしくお願いします。」

「さーてと、今日は終わりだな。」

「お疲れ様でした。」

そう言って席を立つと

「朝日。」

呼び止められた。


「はい?」

「カレーうどん。
期待してる。」

/////////。
そうだった……。


思わず赤面。


「きっと美味しいですよ?笑
他のカレーうどんは食べられないくらい笑」

「そーなるといいな!
連絡する。」

ポンっと肩に手を置かれる。

「……はい、し、し、失礼しました!」

そー言って私は会議室をでた。


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