先生×私~隣の部屋の王子様~
Daily work

家に帰り早速カレーうどんを作る。

先生……美味しいって言ってくれるかな。


……まって……
ドキドキしてきた。

部活の時は平気なのに……。


ピロリン♪

ケータイが光る。

『今学校出た。
腹へったから よろしく。』

プッ……
先生らしいメールにドキッとする。

なんか、彼氏みたい。


いや!

ダメよ菜月!
こんなことでニヤニヤしちゃダメ!


心に言い聞かせて落ち着かせる。

お腹減ってるのか……
サラダも作っちゃお。


テキパキと料理を作る。


早く。

早く会いたい。


私……
よっぽど好きなんだな……。


20分後。


ピロリン♪


『ドアを。』

………………。
一言すぎる。

私はベランダに出てドアを開ける。

ガチャ)

「どーぞ。」

ドアの向こうには会いたかった人の顔。

まだスーツ姿。


「おぅ!さんきゅ。」

「……着替えてからでよかったんですよ?」

「んー、早く食いたかったんだよね笑」

慣れた様子でドアをくぐる先生。

部屋に入ると先生の顔がニコッと微笑む。

「なんか美味そうな匂いがする。」

「先生…………。」

じーっと先生の顔を見つめてみる。


「わぁってるよ!
手を洗ってこい だろ?」

「よくできましたぁ!笑」

手を洗った先生が
ニコニコしながらテーブルで待っている。

「菜月は部活やるときはポニーテールなんだな!」

え?
いま、菜月って……?

「あの……先生?」

「ん?」
< 18 / 47 >

この作品をシェア

pagetop